南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: 3月 2012

2012/03/30

お引越しにてんてこまい。


いよいよ、那須に向けてお引越しです。

急なことなのですが、5月21日に入籍することになりまして・・・
今日、金沢のアパートを退去、
明日、南知多で両親同士の顔合わせ、
あさって、那須に移動、
というハードスケジュールと相成りました。(^-^;

今、荷物でいっぱいのアパートにいます。
10ヶ月お世話になったアパート。
短かったけど、いろんな思い出の詰まったアパート。

ありがとう。

ちょっと僕はバテぎみなのですが
Nanaさんが心をこめてお掃除してくれています。

感謝して、この部屋を出て行こうと思います。



そんな中、25,26,27と、倉敷に青春18きっぷで行ってきました。
Nanaさんのお友達が昨年11月にカフェをオープンしたので、
ずっと行きたいと思っていたので願いがかないました。


とってもとってもステキなお店で、
何時間でも滞在できる居心地のいい場所でした。


僕たちも、素敵なお店を創りたいな~。
 
いいお友達を持てて僕も幸せです。

では、いざ!那須ヘ~


感謝!こっすー

2012/03/24

べてるの家、そして送別会。

向谷内さんとメンバーさん
先日、べてるの家の講演会に行ってきました。

「べてるの家」とは何ぞや?
と思う人も多いのではないでしょうか。

北海道の南の先端。えりも岬という有名な岬があります。そこから少し海岸線に沿って苫小牧のほうに戻ったところに、浦河町という小さな町があります。

そこに、(おそらく)日本一楽しい、
精神の病気の人たちが集まる場所があります。
ソーシャルワーカーの向谷内さんを中心に、
福祉施設、昆布の販売、カフェ、出版、などなど、精神の病気がある人が主体に様々なことを実践している場。
それが、「べてるの家」・・・だと思います。(^-^;
 http://bethel-net.jp/
(以前、本気でべてるに住もうと思ったことがあります。汗)



そのべてるの家のメンバーが石川県が主催する研修会に来てくれました。
一般では入れない研修会でしたが、ほんわか寺子屋のしげっちゃん
http://www.facebook.com/smileagain.shigettyan
のおかげで、参加することが出来ました。


当事者研究デモンストレーションにしげっちゃんが!
当事者研究の発表、面白い!














今回は向谷内さんと4人のべてるメンバーが来てくれて、前半はべてるの家と浦河町の概要、後半はメンバーそれぞれの病気と対処の方法を語ってくれました。

面白かったのは後半!
メンバーさんそれぞれの病名がすばらしいんです。

Kさん「統合失調症・幻聴さんに乗っ取られ緊張タイプ」
Tさん「悲壮感ため込み爆発型なんでもコピーしゃべくりミュージシャンタイプ」
Yさん「統合失調症・昔の苦労が目の前によみがえる型」
Mさん「統合失調症・嫌われモードヘリウムタイプ」

これ、みんなメンバーさん自身がつけられた名前です。


そうウツ病10年選手の私にはよく分かります。
精神系の病名はあてになりません。
本人が「ウツ」だと思えばうつ病になり、
本人が「精神バラバラ」だと思えば統合失調症になるんです。

「べてるの家の紹介」の歌もあります。ラップ調でイケテル!

向谷内さんは講演で言っていました。
「病気に語らせるな。自分で語れ」、と。

べてるの家では「当事者研究」と言って、自分の病気について研究するんです。
そして、自分で自分に病名を付けるのです。

自分の病気を「研究」することで、自分の病気を客観的に見ることが出来る。
そして、「三度のメシよりミーティング」。
それを仲間とシェアすることで、いい対策方法が分かってくる。
今回初めて、そのことが僕の胸にストンと落ちました。
自分の病気を客観的に捉えることで見えてくる

べてるの家のメンバーさんは本当に明るい。
「病気で幸せ。治りませんように。」
ありのままの自分を受け止めてくれる仲間に出合ったことで、
心の病気を病気を抱える=終わり、ではなくて、
心の病気を抱えてたって何でも出来る。起業もできる。
べてるの家はとメンバー同士で次々と新しいプロジェクトを立ち上げています。

それができるのは、
自分が困っている、悩んでいる時は仲間に相談していい。
みんなで話し合う。分かち合う。という文化がしっかり根付いているから。

人の心の根底には、
「人から必要とされたい」
「認められたい」
「愛されたい」
という強い願望が静かに眠っている。

それを様々な「苦労の」経験をしてもらうことで、
「自分って、ちゃんと仲間や社会と繋がってるんだな~」
と思える場。それがべてるの家なんだなあと、講演会を聞いていて感じました。



その日の晩、
金沢でお世話になっている方々に送別会を開いてもらいました。
場所は、Nanaさんの元職場のにしでさん。
みなさんに素敵な花束と、
とってもってもステキな言葉が入った巻物をいただきました。
詳しくは、また後日です~

石川の素敵・ステキなみなさんに送ってもらいました。


感謝!こっすー

2012/03/21

誕生日、そして卒業式

今日は愛方Nanaさんの卒業式の日です。


去年の6月から、居酒屋さんでアルバイトをしながら「居酒屋修行」をしていたのです。
たまたま見つけた居酒屋さんだったのですが、大将も女将さんもステキな人で、平日でも繁盛しているお店でした。Nanaさんも家族的なお付き合いをさせてもらい、毎日楽しそうに仕事に向かう姿は見ていて幸せでした。

その「居酒屋修行」も今日で卒業となりました。
今ごろ、最後の後片付けをして、スタッフとまかないを食べているのでしょう。
明日はそのお店で僕たちのささやかな送別会を開いてもらいます。
ただただ、感謝です。


3月はまた、お誕生日ラッシュでもあり、3月7日は僕の父の、16日はNanaさんの、そして今日20日はNanaさんのお母さんの誕生日です。

3月11日、うちの父とNanaさんの合同?お誕生会をやろう!ということでうちの実家に集まりました。うちの父はNanaさんが来ると目じりがダラ~ンとして、わが家族には見せないような?笑顔になります。
ぶどうの木さんのケーキ
かなり美味しかったです。
もっとお腹をすかせておくんだった・・・
かなり上機嫌な父とNanaさん
























この日は特別な天狗舞(石川の地酒です)が振舞われ、父はさらに上機嫌に。
「僕はね~、東京の大学に行っていた頃・・・」
父が「僕」という言葉を使うのを聞いたのはおそらく初めてです。(^-^;

日本酒にケーキという、すごい組み合わせをものともせず、お誕生会は盛り上がりました。


Nanaさんが来てくれて、我が実家はとても明るくなりました。
これから、どうなるかは分かりませんが、家族は大事にしたいですね。


Nanaさん作成の「ビーンちゃん」
コーヒーが入ってます。
紅茶が入ると「リーフちゃん」に変身!するそうです・・・


2012/03/19

手づくりビール その2

さてさて、その後ビールちゃんはどうなったでしょう?


すると、ぷくぷくぷく

ビールをあためてます。




2週間前に一次発酵までの作業をした時、日本には寒波が・・・
次の日にポリタンクを覗いて見ると・・・ぜんぜん発酵してない。
酵母ちゃんが活発に動き出すのに適温は20~24℃。温度が足りない!

と、いう訳で、ストーブの力を借りて温めると、
ぷくぷくぷく・・・
発酵し始めました。よかった!
ここから1週間は、活発に酵母ちゃんが発酵していました。





最初、あまりに発酵しないので、
砂糖が足りないと考えた相方Nanaは、
玄関に飾ってあった金沢のひな祭りのお菓子
「金花糖(きんかとう)」
を溶かしてポリタンクの中に入れた、とのこと。
・・・いや、いいんだ。美味しいビールのためなら!!
(ほんとは食べようと楽しみにしてたんだ。くすん)





そんなこんなで、
一次発酵が終わったビールを二次発酵に進めるべく、
昨日、ビールをポリタンクからペットボトルに移す作業をしました。

ビールを注いで行きます
お砂糖を入れています






まず、エタノールで消毒したペットボトルにお砂糖を入れます。
この砂糖を酵母ちゃんが食べて、アルコールと二酸化炭素に分解されます。
僕は隊長Nanaのテキパキ作業について行きます~

てづくりビールがずらり!
17L分作ったつもりが、はて、さて、砂糖の分?
20L分も出来てしまったので、ペットボトルは40本にもなりました!

本当は、二酸化炭素で内圧が高くなるので瓶に詰めるのがいいのですが、
炭酸が入っていたペットボトルは内圧が高くてもいちおう大丈夫なので、これでOK!
二次発酵が進むとペットボトルがパンパンになります。

しあわせいっぱい!万遍の笑みのNanaさん
3週間後には美味しいビールになります。
非電化工房で弟子仲間と一緒に飲むのが愉しみ♪

遊び(手伝い)に来てくださったら飲めますよ~

感謝!こっすー

2012/03/11

あれから1年

今日からmixiとfacebookにもリンクを付けました。
週に1回くらいずつ更新する予定です。のんびりお付き合いください♪


ちょうど1年前の今日、僕はピースボートで旅の途中、モロッコに居ました。
「日本で大きな地震があったらしい」
 そうは聞いていましたが、実際に何が起こったかを知ったのは1週間後のことでした。


このタイミングで日本に居ないのは、きっと意味があるに違いない。
日本に帰ったら、何らかの行動をしたい。
船の中で出会った仲間と連日のように、いろんな話をしました。



あれから1年、僕は何をしてきただろう?

船の中でパートナーと出会い、
一緒にこれから何が出来るかを考え、
金沢で一緒に過ごす暮らしが始まり、
幸せではあるけど、何かモヤモヤした毎日を送っていたような気がします。

「このまま流されちゃいけないな~」
そう思って門をたたいたのが栃木県那須町の非電化工房でした。

http://www.hidenka.net/jtop.htm

パートナーの夢は小さな居酒屋さんを作ること。
僕の夢は農家さんと消費者を繋いで地域に小さな循環を作ること。
二人の夢と、船の中で感じたことをどう表現したらよいか?
そう思っていた時に出会った非電化工房で今年、
「非電化カフェ」の建設プロジェクトが始まるという話を聞きました。

僕たちは4月1日からこの非電化工房で弟子(WWOOF)として半年間、
住み込みながら非電化カフェの建設に取り組みます。


その後は、金沢かパートナーの地元・南知多でスローカフェの建設に取り組む予定です。

那須町も福島原発の影響で、少し放射能の影響のある地域です。
期待と不安、いろんな感情が入り混じっていますが、
その先に、自分たちの表現したいことがありそうな気がしたので、
思い切って飛び込んでみることにしました。

やってみなきゃ分からない。

2時46分、FMラジオを聴いて黙祷をしながら、
「神さま、僕の頭と身体を世の中の役に立つことに使ってください。」
そう静かに祈りました。


感謝!こっすー

2012/03/05

手作りビール


手に持っているのはホップ
今日は自宅で手作りビールの仕込みをしました。

僕は元来、お酒はあまり飲めないほうでして、
飲み会などでお付き合い程度に飲んできたため、発泡酒と麦酒(ふつうのビール)の味の違いもよく分かりませんでした。

ところが、相方Nanaさんはお酒が大好き。
今まで僕の文化にはなかった、夜の晩酌というものが始まり、
(お互いささやかなものですが)

気が付くとキッチンでビールを作り出し、
僕もその手作りメンバーとなり、現在に至っています。(笑)


「手作りビール」は酒税法の関係で日本では馴染みではありませんが、欧米ではごくごく一般的な家庭でのレジャーで、
「モルト缶」と呼ばれるビールの缶詰が外国のスーパーでは売られています。
一般に流通しているビールとは違い手作りビールには酵母菌が生きた状態で入っているため、味が滑らかで、健康にもよい、美味しいビールとなります。
しかも安い!おおざっぱな計算で1L120円ほど!



まず、お鍋の中に沸かしたお湯に砂糖を加えます。
今回は前回余ったスプレーモルト(モルトエキスを粉末にしたもの)も入れました。
当分は酵母菌の栄養となり、二酸化炭素とアルコールに分解されます。

そのお鍋にモルト缶の中身を入れてかき混ぜます。
モルト缶の中身は「モルトエキス」と呼ばれるドロドロの液体で、
麦芽を粉にして煮詰めた麦飴みたいなものです。
今回は前回余ったホップも一緒に入れて香りを加えました。
モルト缶の中身を出しているところ
 
これらが完全に溶けるまで混ぜて、
これを15Lの水が入ったポリタンクに混ぜていきます。
このお水は神子清水という旧鳥越村(白山のふもと)の湧き水で、
湧き水を汲みに行くのも、また愉しいレジャーです。
水汲みツアーもまた愉し
ポリタンクに入れているところ























最後に、ビール用のイースト菌(酵母菌)を加えます。
白い粉のようなものをさらさらと入れるだけです。
あとは20~24℃で7~10日程度発酵させてあげると、
二次発酵のステージに進めます。


最後にドライイーストを入れます
完成は一時発酵・1週間+二次発酵・3~4週間なので
4月上旬に完成予定です。
今回は非電化工房の弟子部屋用に作ったものです。
手作りビールにつられて誰か那須まで遊びに来てくれないかな?

感謝!こっすー

2012/03/04

此の花ファミリー


今日は加賀で「学びの小屋」と「いちの谷」を主宰する林さんのお話会に行ってきました。
 http://hyaku-warai.jp/event/


富士山麓の静岡県富士宮市に「此の花ファミリー」という所があります。
http://www.konohana-family.org/
ここでは75人の老若男女が血縁関係を超えて、
一つの家族として共同生活を送っています。
現在、11種の米や200種を超える野菜や穀物を自然農法や有機栽培で作っていて、
そのほか自然卵や山羊のミルク、はちみつ、糀から作る味噌やしょうゆ、そしてさまざまな加工食品にいたる日々の食卓にのぼるほとんどの食材を自給し、販売もしています。

ここのすごいところは、お金は基本的に共同管理で、
ここで生活している限りはほとんどお金を使う必要がない。
その上で、農作物や見学(研修)で得た収益は、
すべてのファミリーに均等に分けられるという、
本当に「家族」として共同生活を送るコニュイニティーなんだそうです。

林さんはここに一ヶ月滞在して、
コミュニティーのいろいろな作業を体験して、
ファミリーたちと共に毎晩ミーティングに参加して、
そこで学んだことを加賀で活かそうとしています。


以前、僕も此の花ファミリーの噂を聞いたことはあったのですが、
正直なところ、

「・・・あやしい」

と思ってしまいました。(^-^;
(宗教施設とか、いろいろありますからね)


でも、 此の花ファミリーに宗教色は全く無く、
子供たちの学校に行く・行かないも、進路も、

すべて本人の意思で自由に決められるそうで、
経済的にも農作物の販売やいろいろな研修プログラムを提供することで
上手に外(一般)の世界とも繋がっていて、
地に足が着いていると思いました。

こういう「エコビレッジ」というコミュニティーが
日本でも三重県や長野県など、少しずつ増えてきているそうです。
(世界的にはスコットランドのフィンドフォンが有名です)



僕たちがこれから弟子入りする非電化工房も、
形式的にはWWOOF(Willing Workers On Organic Farm)という形で、
非電化工房に労働力を提供する代わりに、宿泊や食費などを無料にししてもらう、
というシステムで半年を過ごすことになります。

「なんか似てるな」

と、そっちの世界(!?)に誘われている
喜びと不安を感じつつ、
一ヵ月後の弟子入り生活にワクワクしている僕でした。


感謝!こっすー

2012/03/01

えがお

えがお

笑顔って、
簡単なようでおくが深いですよね。
 今日は金沢市内のカフェのママさんとお話していました。

「笑顔って大事よ~
どんどんいいことを引き寄せるから」
とママさん。

いや~、ほんと、大事なのはよく分かるんだけど、
最近うまく笑顔を作れないんですよね~と言うと、

「笑顔は『嬉しいっ!』という気持ちがないと作れない
という人もいるけど、
本当はそうじゃないのよ。
笑顔で大事なのは、何だと思う?」

日ごろの訓練ですかね~?

「『筋肉』よ。
笑顔には笑顔筋という筋肉が引き締まって出来るから、
毎日、割り箸を口にくわえながら料理作ったらいいわよ。
そしたら笑顔筋が鍛えられるから」

あっけに取られながらも、ナルホド。


最近つくづく思うのですが、
「ポジティブ思考」と「ネガティブ志向 」、
ポジティブ思考は毎日ちょっとずつ考え方のクセを直す努力が必要。
でも、ネガティブ思考は自分でも気づかないうちになってしまうんですよね。
「自分はまだまだポジティブだ」と思っている間に、
気が付いたら「ウツウツ男」になっています。

「それは、自分のこと構ってあげれてないのね。
自分を褒めてあげるとか、
鏡の前で「ニッ」っと笑顔になるとか、
毎日、自分を構ってあげないといけないのよ。
そうしていたら、自分がだんだんネガティブになっているのが分かるわよ♪」


「笑顔」と「ポジティブ」は毎日のチョットずつの積み重ね。
しっかし、
料理しながら割り箸をくわえてる自分の顔を見ると、
ちょっと笑えますね。(^-^)

感謝!こっすー