南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: べてるの家、そして送別会。

2012/03/24

べてるの家、そして送別会。

向谷内さんとメンバーさん
先日、べてるの家の講演会に行ってきました。

「べてるの家」とは何ぞや?
と思う人も多いのではないでしょうか。

北海道の南の先端。えりも岬という有名な岬があります。そこから少し海岸線に沿って苫小牧のほうに戻ったところに、浦河町という小さな町があります。

そこに、(おそらく)日本一楽しい、
精神の病気の人たちが集まる場所があります。
ソーシャルワーカーの向谷内さんを中心に、
福祉施設、昆布の販売、カフェ、出版、などなど、精神の病気がある人が主体に様々なことを実践している場。
それが、「べてるの家」・・・だと思います。(^-^;
 http://bethel-net.jp/
(以前、本気でべてるに住もうと思ったことがあります。汗)



そのべてるの家のメンバーが石川県が主催する研修会に来てくれました。
一般では入れない研修会でしたが、ほんわか寺子屋のしげっちゃん
http://www.facebook.com/smileagain.shigettyan
のおかげで、参加することが出来ました。


当事者研究デモンストレーションにしげっちゃんが!
当事者研究の発表、面白い!














今回は向谷内さんと4人のべてるメンバーが来てくれて、前半はべてるの家と浦河町の概要、後半はメンバーそれぞれの病気と対処の方法を語ってくれました。

面白かったのは後半!
メンバーさんそれぞれの病名がすばらしいんです。

Kさん「統合失調症・幻聴さんに乗っ取られ緊張タイプ」
Tさん「悲壮感ため込み爆発型なんでもコピーしゃべくりミュージシャンタイプ」
Yさん「統合失調症・昔の苦労が目の前によみがえる型」
Mさん「統合失調症・嫌われモードヘリウムタイプ」

これ、みんなメンバーさん自身がつけられた名前です。


そうウツ病10年選手の私にはよく分かります。
精神系の病名はあてになりません。
本人が「ウツ」だと思えばうつ病になり、
本人が「精神バラバラ」だと思えば統合失調症になるんです。

「べてるの家の紹介」の歌もあります。ラップ調でイケテル!

向谷内さんは講演で言っていました。
「病気に語らせるな。自分で語れ」、と。

べてるの家では「当事者研究」と言って、自分の病気について研究するんです。
そして、自分で自分に病名を付けるのです。

自分の病気を「研究」することで、自分の病気を客観的に見ることが出来る。
そして、「三度のメシよりミーティング」。
それを仲間とシェアすることで、いい対策方法が分かってくる。
今回初めて、そのことが僕の胸にストンと落ちました。
自分の病気を客観的に捉えることで見えてくる

べてるの家のメンバーさんは本当に明るい。
「病気で幸せ。治りませんように。」
ありのままの自分を受け止めてくれる仲間に出合ったことで、
心の病気を病気を抱える=終わり、ではなくて、
心の病気を抱えてたって何でも出来る。起業もできる。
べてるの家はとメンバー同士で次々と新しいプロジェクトを立ち上げています。

それができるのは、
自分が困っている、悩んでいる時は仲間に相談していい。
みんなで話し合う。分かち合う。という文化がしっかり根付いているから。

人の心の根底には、
「人から必要とされたい」
「認められたい」
「愛されたい」
という強い願望が静かに眠っている。

それを様々な「苦労の」経験をしてもらうことで、
「自分って、ちゃんと仲間や社会と繋がってるんだな~」
と思える場。それがべてるの家なんだなあと、講演会を聞いていて感じました。



その日の晩、
金沢でお世話になっている方々に送別会を開いてもらいました。
場所は、Nanaさんの元職場のにしでさん。
みなさんに素敵な花束と、
とってもってもステキな言葉が入った巻物をいただきました。
詳しくは、また後日です~

石川の素敵・ステキなみなさんに送ってもらいました。


感謝!こっすー

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