南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: 6月 2012

2012/06/26

作業ログ 6月19~23日

6月19日(火) 煙突掃除
スペクトルメーターの仮組み 
6月20日(水) 畑仕事
           非電化カフェ屋根フレームの説明・藤村先生
6月21日(木) 2×4材の買出し
           屋根フレームの部材切り出し
6月22日(金) 屋根フレームの部材切り出し、組立て
6月23日(土) 屋根フレームの部材切り出し、組立て
           NHK取材、ポカラ夏至祭訪問




非電化カフェは非日常空間。
お客さんの「時間」を止めたい。
全体はアフリカンテイスト。
目の刺激をなるべく減らすため暗め。明かりは天窓から。


屋根には一般的な「切妻」と非電化カフェの「寄棟」がある。
寄棟は窓の位置が低くなるが、外から見た目がメルヘンになる。









一般見学会 6月24日(日)

月3万円ビジネスは
「地方で」、「いいことで」、「愉しく」
稼ぐためのビジネスには「テーマが必要」。
テーマとは、困っている人を探すということ。
困っている人を助ける方法をモデルにするとビジネスモデルになる。

テーマが見つかれば必要な技は自然と身につく。
テーマが見つかれば仲間が集まってくる。
「テーマ」と「技」と「仲間」があれば、
月3万円ビジネスができる。

月3万円ビジネスは1つにつき「月2日」しかやらない。
月3万円ビジネス3こで月6日働く。
そうすると、週休5~6日になる。
お休みは遊ぶのではなく、
農業をしたり、家を建てたり、エネルギーを作る。
ストレスはゼロ。
愉しんでワイワイやっていると仲間が増える。
支出が減るので月9万円の収入でも
貯金が月2万円ずつ増える計算になる。


世の中に「いい人」も「悪い人」もいない。
人の中に
「いい人の部分」と「悪い人の部分」
があるだけ。
せちがらい世の中では「悪い人の部分」が大きくなりがち。
競争社会的ビジネスが仁義無き戦いを助長している。


近年の若者は「失敗したら終わり」などと、
仕事というものを大げさに考えすぎている。
仕事の敷居を低くするのも月3万円ビジネスの目的。



2012/06/15

作業ログ 6月15日(金)

6:30-8:00    草刈り
9:00-12:30  第二農場でとうもろこしの種植え
13:30-15:00 とうもろこし植え、トラクターで草刈り
15:30-19:00 第一農場で農作業




2012/06/14

作業ログ 6月14日(木)

9:00-11:30   第二農場の畝立て
11:30-12:30 ベニヤ板運び等
13:30-16:00 フレーム7、8のベニヤ板張り
16:00-19:00 根太、根太掛けの打ち付け 

今日は午前中は第二農場、午後はカフェ現場作業を行った。
第二農場は約1.5haの広大な敷地。そのうち1/5を耕してトウモロコシを栽培する。一部は生で食べ、残りはバイオエタノールになる予定。今日はトラクターで耕し終わった畑の畝立てを行った。畝幅は90cm、畝の高さは10cm。三日月鍬でひたすら畝を広げた。

カフェの現場では玄関フレーム7、8の外側のベニヤ板の打ち付け。フレーム8の頂点が5mm程2×4材からはみ出したのは予定外だったが、ひとまずよしとする。
その後は根太と根太掛けの打ち付け作業。土台(大引き)と床板の間にはさむ根太と根太掛け。特に細かい位置指定はないのでだいたいの間隔で根太をコースレッドで止めていく。大引きと根太が重なる部分はコースレッドを打ちやすいが、根太掛けと根太の重なる部分は面積が小さく止めにくい。ドリルで穴を開けてからコースレッドを打っていった。


【藤村先生の早朝講義・野菜セットのお話】
発明家の仕事は矛盾の本質を見て切り口を探すこと。これを「なぞなぞを解く」と呼ぶ。

千葉県成田空港問題をきっかけに、有機農家の野菜セットの販売を初めて発明した。
農家のデメリットは常に市場には需要を上回る野菜があふれていること。
野菜を沢山作っても、旬の時期には値崩れするので農家は儲からない。
そこで「なぞなぞを解く」。
需要に供給をあわせるのではなく供給に需要を合わせたらどうだろう?
野菜セットは旬の野菜を箱詰めにして売る。
消費者は空けてみるまで何が入っているか分からない「福袋方式」。
1家庭1ヶ月2箱まで。足りない分はスーパーなどで買ってもらう。
供給は常に需要を下回っていることを維持。

これは、少数派だから出来る商売。
グローバリズムはリアリティ。そこから少し稼がせてもらえばいい。
しなやかに、したたかに、やる。



団体見学会 6月13日(水)

今日は団体見学会。弟子3人は第二農場で畑に石灰と肥料を撒いていたが、僕は見学会の準備、おもてなしをしていた。

【クッキーの作り方】
薄力粉240g 砂糖90g 菜種油65g 自然塩ひとつまみ
水適量(35gをめやすに) ココナッツ、レーズン適量
1、ボールに粉類を入れ、均一に混ぜ合わせる。
2、1に菜種油を加え、両手ですり合わせて、粉類ときれいになじませる
3、水を入れ、形にまとめる。量は伸ばしやすい適量。
4、3をスライスし、鉄板に並べ、オーブン170度で15~20分。低温でしっかり焼く。

コーヒーはコロンビアの中炒り。さわやかでくせのない味だった。
コーヒーとはと麦を入れるタイミングは間違えて反省。お客様が着席してからコーヒーとはと麦を入れる。


2012/06/08

作業ログ 6月8日(金)

6:30-7:40   草刈り
8:30-9:30  畑仕事、鶏の餌やり
9:30-13:00  サイドフレーム9・10の組み立て、現場で接合
14:00-16:00 現場で接合続き
16:00-18:00 奥壁フレーム8の組み立て
18:00-19:30 玄関フレーム7、奥壁フレーム8を現場で接合
         ブルーシート張り、濡れた道具の手入れ
21:00-21:30 風呂焚き

今日はとても嬉しい日。非電化カフェの壁フレームが全て現場で組み終わった。現場に非電化カフェの形ができた。弟子入り2ヶ月ちょっとでここまで来ました。

午前中はカフェ現場でサイドフレーム9、10の接合作業。ここまで全体が組みあがるといろいろ不具合な部分も出てくる。フレーム9、10の4枚のベニヤ板を縦12mm、横12mmカットする必要が出た。初めてジグソーという道具を使ってカットする。

※ジグソーの注意点by藤村先生
・右手は前に進む力を、左手は押さえて面が密着しているか感じる
・刃が抜けないこと、手を前に置かないこと、ゆっくり切りすぎないこと
・まっすぐ切りたいときはフェンスを付ける
・出発点が木の中にあるときは、8mmのドリルで穴を開けて出発店にする




現場でジグソー、丸のこ、インパクトドライバーを段取りよく使ってベニヤ板を修訂していく姿にみんな慣れてきたな~と感じる。ともあれ、昼過ぎには修正が終わって現場に接合完了。土台とぴったり合った。

午後は玄関フレームの組みなおしと奥壁フレームの組み立て。藤村先生が設計を修正してくれたのでほぼぴったりはまる。奥壁フレーム8-3の2×4材の長さが短い点、8-9のベニヤが短いという設計問題があったが、すぐ新しいものを作り直して対応した。対角線も取って、かなりぴったり2×4材とベニヤ板が合った。



最後に玄関フレームと奥壁フレームを軽トラで運び現場で接合する。5~6人の作業。人海戦術的な方法で現場まで持ってきた。そのフレームをコースレッドで止めている途中で大粒の雨。ずぶ濡れになってフレームを止めてビニールシートを張った。



1日でここまで出来たのは上出来。晩御飯ではお祝いにプレモルをいただいた。(^-^)


2012/06/07

作業ログ 6月7日(木)

6:30-8:00   朝ごはん作り
8:30-9:30   後方付け、整理
9:30-11:30  カフェ現場にて内側ベニヤ張り
11:30-14:00 お昼後はん作り、お客様用コーヒー作り
14:00-15:00 取材協力
15:00-18:00 フレーム9、10組み立て

今日は午前中は非電化カフェ建設現場でShop棟の内側ベニヤ板を貼り付けた。昨日はフレーム同士の接合部分にベニヤ板同士が重なって貼り付けることが出来なかった。今日は藤村先生と相談の上、ベニヤの横幅を現合(現場に合わせる)でカットすることにした。
ベニヤ板同士が重なる部分はおよそ15~25mm。一度仮に付けてみてから重なる部分を墨付けする。それを丸のこを持ったユイックさんがカットする。それを本止めする。4人の息がぴったりで午前中に作業が終わった。


午後はフレーム9と10の組立作業。簡単に組み立てた!と思いきや、45度の角度で入る2×4材をまず組んでからそれに合わせて他の部材を組むことが分かり、すべてコースレッドを外してやり直しに。でもお陰で他の部材の設計ミスも発見し、これも現合カットしてぴったりフレームが組みあがりました。





2012/06/06

作業ログ 6月6日(水)

今日の午前中はサイドフレーム9、10の部材切り出しを行った。作業は順調にほとんどの部材を切り終わった。2×4材の4の面を45度カットする時はmakita製の押し切りを使用したほうがキレイに45度カットできるようだ。

午後はカフェ建設現場にて内側からベニヤ板を貼り付ける作業を行ったCafe棟はフレーム横幅が広く、ベニヤ板を2枚に分けて貼り付けているため、位置をずらすことでフレーム同士のつなぎ目にベニヤ板が掛かることもなく順調に貼り付けが出来た。
一方、Shop棟はフレームの横幅が狭く、1枚板で張り付けるためフレーム同士のつなぎ目が重なり貼り付けが出来なくなった。そのため、「窓ありフレーム1」だけ先に貼り付けて、「窓無しフレーム2」は現合で墨付けをして15~20mmベニヤをカットすことにした。

今日1日でCafe棟の内側ベニヤはほぼ貼り付け完了。明日はShop棟の「窓ありフレーム1」のベニヤをすべて貼り付け、「窓無しフレーム2」のベニヤをカットしながら貼り付けることになる。
明日も晴れます様に。(^-^)






石釜ピザ 6月5日(火)

昨日はお休み。石釜ピザを菜々と一緒に焼いてみた。まず、強力粉、薄力粉にイースト菌(酒粕酵母も可)、水、オリーブオイル等を混ぜてこねる。15分くらいこねていると弾力とつやのあるパンの元が出来る。これを3時間(普通のイースト菌)から半日(天然酵母)寝かせて膨らませる。今回はイースト菌を30分ほど寝かせただけでしたが、それなりに膨らみました。


膨らんだパンの元を適度な大きさにちぎり、板の上に小麦粉をまぶして平たく伸ばす。伸ばしたパンの元の上にピザソース、具をトッピングする。個人的にはかなり薄くして粉をたくさんまぶしたものが好きなのですが、非電化工房流では粉は少ないほうがいいとのこと。好みですね。(^-^)
参考レシピはこちら。
http://allabout.co.jp/gm/gc/74458/


石釜はピザを焼く30分前から薪を燃して温度を上げておくといいらしい。そこまでではないけど予熱しておいたお陰で薪を入れるとすぐ燃えてくれた。室内温度は250℃が目標。母屋の薪ストーブの温度計を拝借。しかしこれは床面の温度を測るため、室内は実際もう少し温度が低い。なのでこの温度計での目標は300℃。十分温まったら石釜にピザを投入する。時間は10分~7分。様子を見てこんがり焼けてたら完成。生焼けには注意。


初めて石釜でピザを作ってみましたが、美味しかったです。大好きな地元のピザ屋さんの味と食感に近づいてきている。自己評価はA+。
焼け具合、粉具合、ピザソースの味を改善して来週、地創塾のお昼ご飯に振舞わる予定。愉しみです。











必要なもの:
薄力粉、強力粉、塩、砂糖、オリーブオイル、ピザソースセット、ボール、伸ばし棒、作業板、ピザを載せる網、キッチンペーパー、アルミホイル、ロールカッター、薪ストーブの温度計、薪セット(ライター、紙、小枝、薪)、机、ベニヤ板、ぞうきん、時計、軽トラ


2012/06/05

団体見学会 6月4日(月)

6:30-7:30  草刈り
8:00-10:00  掃除・ろ紙乾燥
10:00-11:00 畑仕事
11:00-13:00 第二農場の草刈り
13:00-15:00 コーヒーの準備等
15:00-17:00 畑仕事

2012/06/03

月例報告会 6月3日(日)

14:30-18:30 月例報告会
18:30-19:30 食材買出し
19:30-20:00 夕食作り補助

今日は初めての月例報告会でした。カテゴリーを哲学・方法論・スキル・ビジネスモデルの4つに分けて4月1日から学んだことを4人の弟子それぞれが発表した。パワーポイントにまとめる作業を通してこの2ヶ月間を振り返ることが出来たのが良かった。
非電化カフェの建設、農作業など通常業務はおおむね順調。アースディ那須をきっかけに那須のハスな人たちとの繋がりもでき、ビール造りWSを主催が出来たのは良かった。一方、卒業後のスタートの具体的なイメージが僕、菜々共にまだ不十分。自分達のカフェ建設予定地をお盆までに20件リストアップして、視察・検討作業を休日に進めて行きたい。

藤村先生からは
①非電化カフェの建設スピードを1.5倍にアップして欲しい。
  (レベル1up)
  →道具の使い方は学べたようなので、作業の段取りのトレーニングをする

②学習力を上げて欲しい
  (レベル0.5up)
  →位置づけ、勘どころ、ゴールのイメージについての質問が足りない

③体力を上げて欲しい
  (レベル2up)
  →体力を上げれば作業にも余裕が生まれる。余裕があれば作業スピードも上がる

④仲間力を上げる
  (レベル0.5up)
  →見学会でこの人!と直感的に思ったら積極アプローチをする
    休日に遊びに行く、泊まりに行って今後の関係を気づいて欲しい

⑤期用度・丁寧度を上げる
  (レベル0.5up)
  →ここのテクニックより全体の流れを掴む
    道具の扱いをより丁寧にして欲しい

以上のリクエストがあった。今後に繋がる、よい報告会だった。


2012/06/02

団体見学会 6月2日(土)

6:30-8:00  朝食作り
9:00-11:30 アトリエ掃除、ろ紙乾燥
11:30-13:00 昼食作り
13:30-18:00 見学会、コーヒー準備など
18:00-20:00 晩御飯作り

今日は団体見学会&料理当番の日だった。
「炒り上手の使い方(中炒り)」
生豆は5人分まで入れられる。ガスコンロに炒り上手をかける。(安全センサー付きは使わない)火にかけて振り続けると音が「カラカラ」から「モゴモゴ」になる。水分が蒸発している証拠。更に火をかけると「カラカラ」と言い出す。その時点で豆がポップコーンのように爆ぜだす。連続して爆ぜる「二爆ぜ」の状態になったらすぐ火を止め、振り続ける。水分の蒸発が落ち着いたら豆を網に移す。
藤村先生の炒り上手実演
http://www.youtube.com/watch?v=EauqPQBHE_o&feature=related


藤村先生の話(ビジネスモデル)
「田舎暮らし検定協会」を作ったら面白い。モデルは漢字検定協会。筆記試験と実技試験(エンジン刈払機、チェーンソーなどの使い方)で1級、2級などを決める。試験のための研修(2泊3日など)を設けるのがポイント。顧客はレベル3の人(田舎暮らしに興味があり、本を読んだり勉強会に参加しながらまだ都会暮らしをしている人)。

人には「生徒として完璧に知識を身につけてから教師になろうとするタイプ」と「とりあえず教師になってから技能を身につけるタイプ」がある。が、後者が正解。前者は一生生徒のまま。
教師はテキスト、カリキュラム、マテリアル(道具)があれば1年でなれる。本質が分かっていれば、細かいことはテキストに書いてあるので完璧に覚える必要はない。

「とりあえず、やってみること!」


2012/06/01

作業ログ 6月1日(金)

9:00-10:00  母屋・アトリエ掃除
10:00-11:30 ゴミ出し、寅さんお迎え
11:30-12:30 押し切の45度角度調整
13:30-17:00 2×4(20本)、ベニヤ板(16枚)買出し
17:00-18:30 ベニヤ板墨付け、切り出し
18:30-19:30 お風呂炊き

非電化工房での弟子生活が始まって早くも2ヶ月が経った。自分たちのカフェのイメージを具体的にするため、自給自足の力をつけるために始めた2人で入った弟子生活。どれだけ力がついたのか?振り返ってみたい。

生活リズムは周囲の弟子仲間の影響を受けて朝型になりつつある。幸い躁鬱の影響も最小限に、朝7時から夜9時までそこそこの集中力を持続できている。生活面では合格点。しかし自分たちのカフェイメージについてはまだまだ大雑把なイメージしかない。非電化カフェの建設と同時に、先日行ったビール造りWSや夏に行う予定の1日カフェバーなど、ソフト面の実験も行っていきたい。来週は地創塾の塾生さん達に2人で石釜ピザを提供する宿題を藤村先生より頂いた。よい経験としたい。
カフェの建設、農業などは順調に進んでいる。ただし、今は日々の作業に精一杯で疑問を持ち、自分で調べて先生に質問するところまでは行けていないので、自分で考え、疑問を持ち、行動するクセをつけたい。

今日は2×4材、ベニヤ板などの買出しに行った。帰ってからは玄関フレームの部材の墨付けと切り出し。久しぶりにワークステーションを用いたが、使い方を忘れていた。フェンスを使う際は幅640mmまで。エクステンションテーブルを使う際は押す時に全体に均等に力が入るように1×2材のガイドを付ける。切るベニヤにはクランプの取り付けを忘れずに。