南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: 12月 2012

2012/12/30

今年を振り返ってみました。



1~3月
(僕・クロネコアルバイト、菜々・小料理屋さんバイト)
僕の地元、石川県金沢市でアパートを借りて二人暮らしをしながら、僕はアルバイトをしながら非電化工房の「地方で仕事を創る塾」に月1回通い、菜々は小料理屋さんでしっかり修行していました。
4~9月
(僕&菜々・非電化工房弟子)
栃木県那須町にある非電化工房で半年間弟子をしました。非電化カフェの建設をしながら自給自足(畑仕事)、見学会や塾の運営、アースディ那須のスタッフなど、いろいろな経験をさせてもらいました。
10~11月
(僕・全国ゲストハウス巡り、菜々・スローカフェ研修)
僕は小樽のゲストハウス杜の木さんでの9日間ヘルパーをスタートに、日本縦断して地創塾の仲間や全国のゲストハウスを泊まり歩きました。熊本県阿蘇市のゲストハウス阿蘇び心さんでは2週間のヘルパーをさせてもらいました。菜々は福岡県赤村のスローカフェ・クリキンディで1ヵ月半の研修をしました。
その後、僕と菜々は別府で合流し、2週間で九州一周をしながら各地のゲストハウスのオーナーさんと飲み明かしました。
12月
(僕&菜々・物件探し)
九州を離れた僕たちは日本縦断して見つけた候補地である、
①兵庫県豊岡市出石町
②新潟県上越市、妙高市
③愛知県南知多町
の3つを訪れ、地元の素敵な友達に物件や仲間を紹介してもらい、物件探しを始めました。
そして、いろいろいろいろ考えた結果、

愛知県南知多町

でカフェバー&ゲストハウスを開業しようという結論になり、年明けから物件の大家さんとの交渉に入ります。


本当にいろいろありましたね~。
たった今、菜々の実家に怪獣たち(菜々のお兄さん家族の子供たち)が到着したのでブログはこの辺で。みなさんよいお年を!     

2012/12/29

東京・鎌倉ゲストハウス見学ツアー!


25日から3泊4日で東京と鎌倉に行って来ました。
もちろん!移動はビンボー人の味方、青春18きっぷで。(^-^)/
JR半田駅を5:44分に出発。大府→豊橋→浜松→熱海→東京と7時間電車に揺られて12:40日暮里駅に到着。9月までの半年間、人生の苦楽を共にした非電化工房の弟子仲間、ユイックさんと友ちゃんとの再会です。


谷中の下町でビールとおつまみを買い、軒先でカンパイ!ビールケースに座ってのおしゃべりはまるで合宿所の頃のようで愉しいです!ユイックさんは非電化工房に弟子入りするまでの3年間、銀座に住んでIT系のお仕事をしていたので東京のことは僕たちよりずっと詳しいです。そのユイックさんにじっくり下町案内をしてもらいました。


実はこの日、ユイックさんは非電化工房を卒業して故郷・ソウルに帰ることになっていました。半年間寝るのも食べるのも仕事をするのも一緒だったユイックさん。日暮里のスカイライナーのホームに向うユイックさんに大きく手を振って別れを惜しみました。また、日本に遊びに来てね!





1日目の夜は入谷にあるゲストハウスtoco.さんに泊まりました。東京の下町に奇跡的に在った築90年の古民家を改装して作ったゲストハウス。某ゲストハウスのオーナーさんから「ここが日本のゲストハウスの最高峰だ!」ということで、予約もなかなか取れないところをやっと宿泊しました。ゲストハウスの隣には神社と富士山から持ってきた岩石を積み上げた塚があり、古きよき江戸の下町を感じるには最高のゲストハウスでした。


2日目は国分寺のカフェスローで建築家のジュリーさんとランチ。ジュリーさんとは72回ピースボートの中で出逢ったナイスガイのお兄さん。船の中では菜々と僕、ジュリーさんの3人でバンドを組んで船内コンサートに参加したりしていました。僕たちが物件のことでいろいろ悩んでいることを聞いてもらい、具体的なアドバイスをしてくれました。物件が決まったら一度見に来てくれるとのこと。ヤッタ!トータルデザイン担当お願いしますっ!!




2日目の夜はtoco,さんと同じ仲間が作ったNui.さんに宿泊。もはやゲストハウスのカテゴリーを超えたかのような6階建ての建物。元々が倉庫ビルだったものをまるまる借り受けてバーラウンジ&ゲストハウスとして今年の9月に開業させたもの。大きな宿ながら、テーブルや椅子、ベッドからキッチンに至るまで全てスタッフと大工さんの手作りという、思いのこもった建物に菜々はずいぶん刺激を受けていたようです。


3日目は茅ヶ崎に住む菜々のピースボート友達、よーばさんに茅ヶ崎と江ノ島を案内してもらいました。湘南をゆっくり回るのは初めてで、サザンをはじめ、多くの有名人が湘南に憧れる理由が少し分かった気がしました。




3日目の夜は鎌倉の亀時間さんに宿泊。亀時間さんは鎌倉駅から徒歩20分のところにある住宅街に静かに在る元レストランの物件を改装したゲストハウス。カウンターからテーブル席が見える作りはさすが元レストラン。座敷間だった部分がドミトリーと個室になっています。夜には非電化工房6期の晴子さん、はるかさんとパートナーさん、寅ちゃんが来てくれて、美味しいご飯を食べながら近況報告。とっても愉しかったです!


4日目はまた7時間かけて帰宅。熱海で乗り換えてトイレに向ったらどこかで見たこと在る人が・・・。72回ピースボートで英語の先生をしていたサム!?という訳で、同行していたピースボート仲間のまみちゃん、たもちゃん、すいかちゃんと熱海駅で下船後1年半振りの再開を果たしました。

そんなこんなで、充実しまくりの東京・鎌倉ゲストハウス見学ツアーはあっという間に終わりました。安永さんありがとう!(安永さん=運命の神様)

感謝!コスギマサユキ

2012/12/24

豊浜(中州)の夕市たのしー♪


菜々のお父さんの誘いで豊浜の中洲港の近くで行っている夕市に行って来ました。
南知多では朝3時ごろになると海に向う漁船の音がかすかに聞こえてきます。知多半島の先端にある師崎港は愛知県でイチバンの水揚げ港で、漁港の朝市といえば有名ですが、昼に帰ってきた漁船のお魚をどこより早く届けてくれる「夕市」というものが夕方4時ごろから開かれます。


実際に行って見ると「どや~!」という人だかり。地元の人はもちろん、名古屋から新鮮なお魚を求めて車で来る人もいるみたいです。


南知多で有名なのは鯛、エビ、シャコ、渡り蟹などなど。この時期は小あじも良く採れるようです。


お魚大好きな菜々は目をキラキラとさせて物色中。菜々のお父さんは自分で仕掛けを作ってタコを取るほどの強者。菜々と父、2人で今晩のご飯の作戦会議中。

結局、エビを1皿300円でお買い上げ。塩茹でにしてそのままいただきます!

感謝!コスギマサユキ

2012/12/23

物件の下見



ここ数年で日本全国に様々なスタイルのゲストハウスが誕生し、未だに増え続けています。僕も2ヶ月ほど全国のゲストハウスを泊まり歩く旅をしてきましたが、「今はゲストハウスが日本に増えて欲しい時期だから、ノウハウは公開するよ!」と快く開業までのノウハウを教えてくださるオーナーさんが何人もいらっしゃいました。ゲストハウスの開業に必要な法律は3つ。
①消防法(消防署)
②旅館業法(保健所)
③建築基準法(町役場)
これらがクリアされると簡易宿泊所営業許可が下り、ゲストハウスとして開業することが出来ます。

ここで、最も難易度が高いのが建築基準法。例えばトイレは宿泊者5名につき2個設置しなければならないとされ、20人がキャパだと2×4=8個もいるんかいっ!と突っ込みたくなります。私たちのささやかな開業資金ではそんなの設置はムリ・・・。という訳で、元々民宿だった施設を活用すると、そういう設備もわりかし充実しているわけで、開業しやすいなーと思っていたわけです。

さて、この物件なんですが、なんとその元民宿の物件!!



元々この地区は名古屋から海水浴客がどやーっ!っと来ていたところ。今でも夏にはそこそこの海水浴客やサーファーが来るそうで、高級旅館もメインストリート沿いにあります。今は冬なので静かですが、それでもこの波の穏やかさは日本海側では考えられません。


部屋数はそこそこ多く、①ゲストハウス、②カフェバー、③僕たちの居住スペースを確保するには十分な広さがあります。3方は道路と駐車場になっており、一般住居と隣接しているのは右隣のみ。スペースの工夫で多少ゲストさんとワイワイやっても大丈夫そう。


道がちょっと狭いですが昔ながらの街並みがそのまま残っていて、海水浴場まで徒歩2分。裏手をちょっと歩くと田んぼと畑の景色も広がっています。

駐車場など少々問題はありますが、僕たちが目指している「のんびり滞在型」のゲストハウスにここはいいんじゃないか・・・。

年明けに大家さん、不動産屋さんと交渉して、上手くいけば来年6月のオープンに向けて大きく前進します。ワクワクさまです!

感謝!コスギマサユキ

日本福祉大学たのしー♪


南知多町のおとなり、美浜町に日本福祉大学という大学があります。その名の通り福祉を専門に扱う大学で、このギョウカイの方にはかなり有名な大学です。
ここで、地元に住んでいる人を対象に無料の公開講座をやっています。講師は学長が面白い!と思った人を全国から呼んできているようで多種多様。菜々のハハが通っているとのことで、菜々と二人、こっそり着いて行く事にしました。


のんびしした風景の向こうに突然現れる白いビル群。かなり立派なキャンパスで学生さんたちがたくさん行き来しています。僕も菜々も愛知県の私立大学に10数年前まで通っていたので、なんだか懐かしい(なんて言っているとオジサンみたいだ・・・)気持ちになります。


今日は本年度の最終講義ということで、学長自らが教鞭を振るいます。約90分、今年の全講義を振り返って、というテーマでいろんなお話をされていました。印象深かったのは「うつ、ニート、パラサイトシングル」、「スローライフ」、「ミヒャエルエンデのモモ」など、なんだか非電化工房の藤村先生が言っているようなことに近い考えをお持ちなんだなあ・・・ということでした。


講義の後はもちろんランチタイム!
大学生協の学食で学生さんに混ざってランチをいただきました。さすが日本福祉大学!大学のゼミで収穫したみかんを1コ10円で販売していました。


たのしー日福見学でした。南知多でカフェ&ゲストハウスが出来たらここの学生さんともいろいろ絡んでみたいですね。

感謝!コスギマサユキ

2012/12/21

南知多町役場に企画書持って。


今日は企画書を持って南知多町役場に行って来ました。

 10月3日から約2ヶ月間、日本縦断の旅をしながら僕たちはカフェ&ゲストハウスの候補地を3箇所に絞りました。
①兵庫県豊岡市
②新潟県上越・妙高エリア
③愛知県名古屋・南知多エリア。
 この3箇所は自然環境や街並みが豊かだったこと、良い人間関係が築けそうなことに加えて、具体的な物件が見つかりそうだったのが候補地として魅力的でした。最終的に決めた愛知県南知多町は知多半島の先っちょにある人口2万人弱の小さな町です。ここには妻・菜々の両親が住んでおり、初めてご挨拶に伺ったとき、知多半島から見える伊勢湾の海の美しさに感動したことを覚えています。




 南知多町には以前から「空家バンク」という制度があり、空き家を賃貸または販売したい家主さんと空き家に移住したい人の橋渡しをしてくれています。10月にこちらに伺ったとき、役場の空家バンク担当者がとても親切にしてくれたのが印象的でした。

 ゲストハウスは日本ではまだまだ新しい動き。ここ2~3年で急速に全国の主要都市、観光地に誕生しています。しかし、愛知県にはまだ2件。知多半島にはもちろんゼロ。そのため、まず役場の担当者の方に企画書を渡し、ゲストハウスの説明をしました。まあ、ユースホステルみたいなもんだと言ったら、「いや~、僕も学生の頃は20日くらい北海道に旅行に出て、礼文島の桃岩荘というユースホステルに泊まったよ!」と言って理解してくれました。
 そして、カフェ&ゲストハウスにできそうな物件を1つ指し、そちらを借りることは出来るか?またカフェ&ゲストハウスとして営業しても大丈夫かを大家さんに確認したいと担当者に伝えました。


 今日はそこまで。簡易宿泊所営業許可を出せる物件かどうかは空家バンクさんで調べてくださるそうです。そして、「年明けに大家さんと不動産屋さんと僕たちで3者会談としましょう」。というとこになりまして、続きは年明け持ち越しとなりました。

 大家さん、僕たちのことを理解してくれたら嬉しいな。

感謝!コスギマサユキ

2012/12/20

「ほどほど」プロジェクト・立ち上げ宣言


20112月、世界一周の旅の途中、ひょんなことで出会った僕と菜々。その後さまざまな経験をした後、僕たちはゲストハウス&カフェバー「ほどほど」を南知多で立ち上げたいと思うに至りました。

 ゲストハウスとは
①一泊2500~3000円くらい
②男女別相部屋
③素泊まりの代わりに自炊のできるキッチンが付いている
④リビング(コモンスペース)がある
という、海外では一般的な一人旅の旅人向けの宿のことを言います。バックパッカー(旅人)が集まるゲストハウスと、地域の人たちが集まるカフェバーを1つの建物に融合させることで世界と地域が繋がり、様々な出会いや活力、アイデアが生まれる場を僕たちは南知多で創りたいと思っています。 
 また私たちの人生のテーマは「ほどほど」です。3.11以降、急ぎすぎ、求めすぎな世の中に疑問を感じている人が増えてきているのを肌で感じます。僕たちは「ほどほど」という場を通して自給自足、エネルギー自給、経済に頼らない豊かさをみなさんと一緒に考え、実践していきたいと思っています。

現在、カフェ&ゲストハウスの物件探しをしています。今後、物件を決めた後、
①大家さんと交渉し、契約する。
②担当行政区役所に相談。消防法(消防署)、旅館業法(保健所)、建築基準法(区役所)が問題なく簡易宿泊所営業許可が出る物件であることを確認する。
③物件にて調査。改装の程度、費用、スケジュールを業者と相談する。
④物件を改装。全国の友人に手伝いに来てもらう。
⑤オペレーション、実験、プレオープン。
⑥ゲストハウス&カフェ「ほどほど」オープン。
という段取りで来年夏までにはオープンさせるよていです。

今後とも、温かい目で応援していただければ幸いです。


感謝!小杉昌幸&菜々

お久しぶりの投稿です。

非電化工房での弟子業務はお陰さまで9月末で卒業させていただきました。
10月からは菜々は福岡県赤村のスローカフェクリキンディにて1ヵ月半の研修。僕は小樽と阿蘇のゲストハウスさんで研修をしながら日本縦断の旅をしました。11月中盤に僕と菜々は九州で合流して九州一周ゲストハウス見学と物件探しの旅をして帰郷。
現在は愛知県南知多町の菜々の実家をちょっと間借りして、カフェ&ゲストハウスの物件探しをしています。

これから、このブログではカフェ&ゲストハウス「ほどほど」立ち上げ奮闘記として、カフェ&ゲストハウスを立ち上げるまでの日々を書いていこうと思います。

今後とも、温かい目で見守っていただけると幸いです。



感謝!小杉昌幸&菜々