南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: 2月 2013

2013/02/27

近況報告



お久しぶりです。南知多の梅のつぼみがだんだんと大きくなってきました。2月も明日でおしまいですね。

さて、ゲストハウスほどほどの状況ですが、
①建築基準法 → 延床面積100m2以下のため、建築確認申請が不要に
②消防法 → 適切な設備(消火器、誘導灯、非常警報装置など)設置すればOK
③旅館業法 → 帳場を作り、必要な書類(設計図、写真、申請書など)を提出すればOK
ということで、豊浜の物件で簡易宿所の営業許可が出る見通しが建ちました。

という訳で早速、豊浜の物件の大家さんと本契約を結ぶべく、地元の不動産屋さんに仲介に入ってもらい、具体的な条件の交渉中です。という訳で、現時点での僕たちの入居予定は、

4月1日

になる可能性が高いです。遊びにこられる方、4月であればウェルカムです。3月中に上手く大家さんから鍵を借りられることが出来たら、掃除や改装作業が出来るのでいいなーと思っています。もうしばらく、菜々のご両親の実家に居候させていただくことになりそうです。


今までずいぶんと心の葛藤がありました。それがひどくなった先週、冷静に考えるために僕1人金沢に帰って地元の仲間に相談したり、お墓参りをしたりしてきました。そんな中で、家族の中での自分の役割というものを考える機会が在りました。南知多という場所は金沢の僕の両親が来ようと思えば来る事が出来て、かつ、新しい(菜々の)両親に手伝ってもらえる場所です。

僕や菜々は出会った場所がいい所、と思い、どこでもなじんでしまうところがあります。そのため、ゲストハウスの場所を決める際、なかなか「ここ!」と決め切れませんでした。そうであるなら、結果、ご縁のあった南知多でしばらく顔晴ろうと、そう思えるようになってきた今日この頃です。

また、「1日でも早く」と思っていた物件への入居も、いろいろマッタがかかってしまいました。これまでは「まだか、まだか」とストレスがたまっていましたが、そうではなく、開業に向けて看板を作ったり、帳場を作ったりと、前向きに準備を進めていこうと思います。

今後とも、私たちとゲストハウス「ほどほど」をよろしくお願いします!

感謝!コスギマサユキ

2013/02/14

松本・安曇野訪問記(その2)

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1日目の夜は松本市内の赤羽さん宅に泊めていただきました。
赤羽さんご夫妻も「地方で仕事を創る塾」で出会った素敵な仲間。塾に娘さんも連れてこられてて、娘さんは塾生のアイドルでした。その赤羽さんのお宅は木をふんだんに使っていて、ビックリするほど素敵でした。そこには同じく塾仲間の松本さんも来られていて、赤羽家3人+松本さんの4人で迎えてくださりました。



なんと、テーブルにはお品書きが。お料理は旦那さんが腕によりをかけて作ってくださったそうです。盛りだくさんですごく美味しかったです。



話が尽きず、楽しい夜は更けていきました。



赤羽さんはご夫婦ともすごく器用!非電化工房にあった非電化冷蔵庫の家庭版を作っておられました。今、非電化乾燥機の作製を知人から頼まれているそうで、本を片手に完成イメージを書いていました。ごめんなさい。元弟子の僕たち、構造を忘れました・・・

旦那さんは昨年末、某有名企業を希望退職されて写真を使った起業の準備中です。
旦那さんのブログ http://p-windows.at.webry.info/
奥さんも「ちくちく てくてく ぬくぬく」というステキなブログを書いておられます。
奥さんのブログ http://masakomasako.at.webry.info/

お2人は本当に人が好きで、人を迎えるのが好きで、僕たちのことも「ずっと来てくれるのを待ってたんだよ~」と言って下さいます。お2人と一緒にいると心からホッとします。僕たちの素敵なお兄さん、お姉さん。これからも、ずっと仲良くしてくださいね。




2日目の午前中、2月からプレオープンしたと信濃毎日新聞で紹介されていた松本のゲストハウス「バックパッカーズ松本の宿」にどうしても行ってみたい!と赤羽家族にお願いして、連れて行ってもらいました。


このゲストハウスは松本の若手企業家さん達が「松本を元気にしたい!」と大家さんからこの建物をお借りして改装し、ゲストハウスとしてオープンさせたものでした。松本城が目の前にあり、最高の立地です。お城好きの欧米系バックパッカーさんはきっと喜ばれるでしょう。(欧米人はお寺やお城など歴史的建造物を、アジア人は九州や北海道の大自然を好むようです)



松本城の前でパチリ。この日は快晴!山並みが綺麗でした。



お昼は松本の隠れ人気スポット。ひゃくにんぱんさんへ。焼きたてのパンの香りが最高でした。


2日目の午後は今回の旅のクライマックス。地球宿さんへ向います。

感謝!コスギマサユキ

2013/02/13

松本・安曇野訪問記(その1)

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先週末、長野県の中央部・松本と安曇野に行ってきました。
1日目に訪問したのは「地方で仕事を創る塾」でご一緒した通称・村長さんとシャーマンいずみさんが移住した長野県生坂村です。


生坂村は松本市から車で30~40分ほど。どんなに雪深いところだろう?と思ったら、ぜんぜん雪がなくてびっくりしました。ここより北になると雪は一気に増えるのですが、ここから南は長野でも雪が少ないんだそうです。「これでも今年は降ったほうだよ」とのこと。





移住された古民家を見てさらにビックリ。母屋に2つの蔵が付いています。



そして、畑と山も。



村長が先日、シャロムヒュッテの臼井さんと作ったという携帯コンポストトイレが置いてありました。作り方もブログで紹介されていて、これはスゴイ。ぜひ「ほどほど」でも作りたいです。

お二人は去年まで富士山が見える河口湖周辺に住んでおられたのですが、「地方で仕事を創る塾」に参加したのをきっかけに、本格的に田舎暮らしやセルフビルドが出来る場を求めて、長野県の生坂村に昨年12月に移住されました。
おそらく移住場所探しを始めた時期は僕たちと同じくらいだと思います。しかし、村長さんたちはすでに移住を果たし、そこでの生活を始めています。その中でいろいろ葛藤もあったと聞きました。でも、今はここで「暮らす」と腹を決め、日々をいかに幸せに、楽しく過ごしていくかに意識を向けていました。



一方、僕たちは南知多でゲストハウスを作るために許認可にほんろうされる日々。まだ許認可を取れるか分からないから、と、なかなか南知多で「暮らす」ということに意識を向けてきませんでした。

まず、「ここに暮らし、根を張ること」。

村長、シャーマンいずみさんから大切なことを学んだ気がします。

感謝!コスギマサユキ

2013/02/07

今の僕の気持ち

南知多町の菜々の実家に居候させてもらって、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。
思った以上に物件の選定と、役所に出す設計図や書類の作成に時間がかかってしまいました。ご両親とも、本当に良くして下さって感謝しています。その一方で、僕や菜々はちょっと申し訳なさと、収入の無い状況にちょっとずつ精神的に追い詰められてきているような気持ちでいます。

そもそも、物件を決めるまでに50~70件も当たったゲストハウスのオーナーさんもいらっしゃるようですので、運命的に自分達にピッタリの物件がすぐ出てくるものと思っていた僕はきっと甘かったのでしょう。
しかし、義父母が足で物件を探してくれたお陰で南知多町の空き物件の状況や相場はだいたい知ることが出来ました。そして現在進めている南知多町の空家バンクさん紹介の物件は、自分達の希望より少し家賃が高いものの、建物の状態は良く、延べ床面積100m2で申請できそうで、なおかつ大家さんが不特定多数の人が出入りする「ゲストハウス」というものに理解を示してくださっているというありがたい状況です。


そんな中、この物件に決めたと大家さんにお電話差し上げてから、この2週間の僕の気持ちは正直、前向きではありませんでした。どうしても、他のゲストハウスさんの立地がうらやましくなったり、他のゲストハウスさんの物件がうらやましくなったり。そして「この場所で本当に大丈夫なのか?」不安な気持ちで動いていた2週間でした。

最初は励まし続けていてくれた菜々もさすがに呆れ、「もう感覚がマヒしてきたわ」と言われてしまいます。当然ですよね。前向きな気持ちを維持できないリーダーはリーダー失格です。

現状の問題点を整理して見ます。
①豊浜の物件の利点
・建物の状態が綺麗。和風建築でゲストさんを癒す力がある。
・100m2以下で申請が出せそう=ゲストハウスの営業許可が出やすい
・裏に空き地があり、バイク置き場・畑・イベント会場として活用できる
・近くにまるは食堂・うめの湯がある
・知多半島道路(高速)・師崎港(日間賀島・篠島への入り口)・山海海岸まで車で10分

②豊浜の物件の欠点
・家賃がやや高い
・建物が小さいのでキャパは8人くらい。それで十分な利益が出るか?
・駐車場が無い(バイクと自転車の駐輪場は確保できる)
・鉄道アクセスがあまりよくない(駅から1時間に1本の自治体バスのバス停は近くにある)
・家込みにあり、周辺にあまり自然が無い

③知多半島(南知多)の利点
・名古屋から格好のドライブ・ツーリングコース
・料理旅館は多く、週末宿泊客はそこそこいる

④知多半島(南知多)の欠点
・ライダーにとっては日帰りコースのイメージ
・大観光地は無い


「他のゲストハウスと比べてうらやむようなら、ゲストハウス創るなんて止めたほうがいいよ」。と名古屋のゲストハウスオーナーさんが言ってくれました。
旅好きな僕、ビールとコーヒーを愛する菜々。この2人が笑顔で仕事が出来る場所としてのカフェ&ゲストハウス「ほどほど」。そして、この場所から、たくさんの旅人やお客さんがホッとしたり、ちょっと背中を押されたと感じてもらえたら嬉しい。

幸い、明日と明後日は松本・安曇野を旅して非電化工房時代の仲間や、ゲストハウス関係者に会う予定です。いろいろ、みんなと話がしたいです。



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感謝!コスギマサユキ

2013/02/06

位置図の計測

今日は雨が上がるのを待って再び物件の計測に向いました。
昨日、法務局には行ったものの、物件が古いため「地籍測量図」は手に入りませんでした。無いなら実測しよう!という訳で、建物と境界線の距離を測りに行きました。



今回のターゲットは「境界線」。それらしき印がある部分と無い部分があり、「ここかな?」「ここでいいのかな?」と2人で探り探りの作業となりました。これらの結果は、旅館業法の審査で必要になる「位置図」に反映される予定です。


測量ついでにちょっとお散歩。
南知多町ではどこの集落にも必ず神社かお寺があり、集落を見下ろすように山の上に立っています。この物件が在る豊浜集落にも、極楽寺というお寺があります。




このおキツネさん。ちょっと手作りっぽくてかわいいですね。



極楽寺からは豊浜の漁港が見下ろせます。


そうしている間に、だんだんと南知多にも日が差してきたようです。




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感謝!コスギマサユキ

2013/02/05

法務局に行ってきました。


今日は夕方からずいぶん冷え込んできましたね。太平洋側も明日の午前中まで雪に注意、とのことです。今朝は午前中まではいいお天気で、義母作の南知多産ワカメも乾いてきたようです。


さて、今日は「地籍測量図」というものをいただきに法務局に行ってきました。
地籍測量図とは、土地の地積(面積)を法的に確定した図面のことを言うそうで、正確な図面を書くためには必要なもののようです。

法務局に行くのはおそらく初めて。なんだか先入観で裁判官みたいな難しい顔をしたオジサンたちが「今日ここに来た目的は?」「なんでそんなものが必要なんだ?」とかさんざん脅されるのか?と思いながら行ってみると、そんなことは全くありませんでした。(思い込み激しすぎ?)

近代的な建物に、市役所と同じような申込用紙。僕たちのようにラフな服の人から作業着の人、当たり前にいろいろいます。申込用紙の必要な書類の横にチェックを入れて待つこと15分。受付から声がかかりました。

残念ながら、物件が古かったためか地籍測量図は無い。とのことでした。
お世話になっている建築士さんにアドバイスを聞きながら、次の手を考えます。



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感謝!コスギマサユキ

2013/02/04

不安な気持ちに負けないで!


かわいい扉でしょ?

これは「ほどほど」予定物件の入り口です。歴史的な木の扉。お気に入りです。
今日は物件の中の寸法を測るために、大家さんに鍵をお借りして建物の中に入りました。お正月明けに見学に行ってから、かれこれ1ヶ月ぶりのお家の中拝見となりました。

設計図を作るのは僕たちも初めてのこと。約1週間前に建物の外周を測ってきて「これでOK!」と思っていたのですが、建物の延べ床面積は建物の中の、柱の中心から柱の中心までの距離で測るんですね・・・。1つ1つ勉強になります。



述べ床面積を計算しているところです。

現在、設計図の作成は測量など自分たちで出来ることはやりながら、2年前のピースボート世界一周でご一緒した設計士さんにアドバイスと最終的な作図をお願いしています。ほんと、人のご縁に感謝、感謝です。


ゲストハウス関係者のお話だと、この行政とのやり取りをしている間は「前に進んでいる気がしない」とテンションが下がり、気持ちを維持するのが大変だ、と聞いたことがあります。それに漏れず、僕たちもついつい「本当にゲストさん来てくれるかな?」などなど不安な気持ちが襲ってきます。

はやく、この雲が晴れますように!



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2013/02/03

節分

今日は2月3日、節分の日ですね。
金沢の母から節分セット(大豆とます)が送られてきて、ささやかに豆撒きをしました。



「鬼は~そと!」



「福は~うち!」




南知多の夕日は綺麗ですね。みなさんも幸ありますように!



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2013/02/02

平面図書いています。



全国に広がっているゲストハウスは「簡易宿所」というカテゴリーの営業許可を持っているところが多いです。そして、古民家など昔き良き物件で営業許可を取るために、かなりご苦労されているようです。それに漏れず、僕たちも悩みながら営業許可を取るために奔走しております。
ちなみに、簡易宿所の営業許可を取るためには、3つの関門があります。

①建築基準法・・・県の建築指導課
②旅館業法・・・地域の保健所
③消防法・・・地域の消防署

この3つの許可を得られて初めて、簡易宿所の営業許可が出ることになります。

知り合いの建築士さんといろいろ相談して、まずは①建築基準法を突破しようということになりました。建築基準法を突破するには方法は3つ。
1、物件の延べ床面積が100m2以下であれば、用途変更の必要無し
2、物件の用途が元々「旅館」で登録されていれば用途変更の必要無し
3、用途が「旅館」ではなく、延べ床面積100m2以上の物件は建築確認申請が必要→大変な出費と時間がかかる


という訳で、僕たちは1、でパスできるように準備を進めています。今日、建築士さんのアドバイスをいただきながら平面図(最も一般的な図面)を手書きで書いてみました。(菜々ちゃん、ありがとう~)


実際に計測して平面図を描いてみると、空家バンクで登録されていた面積より小さくなりそう。ということは、ちょっと工夫すれば延べ床面積が100m2以下になり、①をパスできる可能性が高くなってきました。



週明けには、愛知県庁の前でガッツポーズするぞ!!



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2013/02/01

義父の畑へ、海岸散歩へ


保健所と消防署と建築指導課への対策は足踏み。

じっとしていてもいい知恵は出てこない!という訳で、菜々と一緒に(というか、めんどくさがる僕を菜々が引っ張って)義父の家庭菜園のお手伝いに行ってきました。
南知多に来て驚いたのは、冬でも普通に野菜を栽培していること。「雪に閉ざされる冬は畑を休ませる時期」という北国の常識で育ってきた僕にとってはかなりカルチャーショックです。


今日のお手伝いは、枯れ草や雑草を引っこ抜いて、石灰を撒いて耕運機で畑を耕し、鍬やトンボで畝をつくること。家庭菜園を3人がかりなので、作業は1時間ほどで終了。今日出来た畝には4月初旬にトマト・ナス・きゅうりなどの夏野菜を植えるのだそうです。


義父と菜々。娘婿の私としては微笑ましい風景です。



その後、2人で海辺をお散歩。今日はいつも以上に潮が引いて、岩場がむき出しになっていました。


「あれはワカメ?あれは岩海苔?」興味しんしんです。



少しだけある砂浜には海流にもまれて丸くなったガラスや陶器があちこちに埋まっています。このまるっこい擦りガラスが好きです。



帰ってきたらワカメが干してありました。ご近所さんからいただいたそうです。南知多町は畑の幸、海の幸がいっぱいですよ~



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感謝!コスギマサユキ