南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: ほぼ月刊 ほどほど通信5月号

2014/05/30

ほぼ月刊 ほどほど通信5月号

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 5月1日、ほどほどは一周年を迎えました。
 開業1年目の昨年はやはり認知度も低く、「1年後にほどほどは在るのだろうか?」と思ったりもしましたが、お陰さまで最近はノーゲストさんが3日続くことはほとんど無くなりました。何より嬉しいのはチェックアウトの時に「また来ます!」と言ってもらい、実際に2度目3度目と来てくれるゲストさんが増えていることです。夫婦二人三脚で創ってきたものを現実に「イイネ!」と言ってもらえるのは、自営業でしか味わえない喜びがあります。

 今月は総宿泊者数が初めて60名を少し超えました。ライダーさんが16名、チャリダーさんが5名泊まりに来てたことも自信に繋がりました。週末にはほどほどの前を多くのライダーさんやチャリダーさんが通りますから。とても嬉しいです。

 このブログを書きながら、「今、幸せだな~」と感じています。何が幸せかと言うと、「今のままじゃダメだ」という強迫観念から開放されて、「これでいいんだ」と思えるからです。話せば長くなりますが、大学時代にウツになって十数年、ずっと「今のままじゃダメだ」と思い続けてきました。そりゃ、家で何ヶ月も引きこもっていたら何とかしなきゃ!と思いますよね。その思いが、引きこもり→アルバイト→正社員→世界一周→自営業というアクションの原動力にもなったのですが、自分を否定し続けるのはけっこう疲れます。
 有難いことに、女将の菜々ちゃんは口癖のように「今、幸せだよ」と言ってくれます。ほどほども徐々に軌道に乗りつつありますので、「これでいいんだ」とやっと自分にOKを出せるようになった今、1つ目の壁を越えたと感じる今日この頃です。

 更に昨年、精神的にキツかったのは「暗中模索」だったことです。初めての自営業で経費がいくらかかって、売上げがいくらあれば大丈夫なのか?どのくらいゲストさんが来てくれるのがちょうどいいのか?がさっぱり分からなかったので、状況が良くても悪くても「これでOK」とは思えなかったです。これは今年、確定申告をしたお陰でほどほどの経営状態がはっきりして、月間60名のゲストさんが来てくれればほどほどは大丈夫、と具体的な数字が出てきたことが安心に繋がっています。うちは「ほどほど」な宿なので、足りない分は努力しますが、必要以上に利益を上げたいとは思いません。ノルマを達成したらのんびり旅に出ます。
 僕のゲストハウスの師匠である阿蘇び心のじゃけんさんが「具体的な計画を作る理由は、ここが少し足りない、今はこれでOK!と進捗状況を確認して、自分が安心する為にするんだ」と言っていましたが、その意味がやっと分かるようになって、2つ目の壁を越えたと感じています。

 最近もう1つ嬉しいことは、地元の有機農家さんや旅好き女子、これからカフェなどを創りたいと思っている地元の同年代の仲間がほどほどに遊びに来てくれるようになったことです。自分が住んでいる場所が好きかどうか?の最大の要素は「近くに気心の知れた友達がいるかどうか?」だと思います。去年は友達と呼べる人が南知多に居なかった(ほんとは居たけど積極的に関わりを持とうとしなかった)ので、「南知多なんか大嫌いだ~!」とウツ期に叫んでいましたが(^-^;、最近は、旅人さんとも楽しく交流してくれる仲間が出来てきたことがとても嬉しいです。おおよそ、月に1回の頻度で1品持ち寄りのご飯会も行っています。そんな感じで、3つ目の壁を越えました。
 
話は変わってGWを過ぎた5月11日、栃木県の那須町を旅しました。2012年の4~9月の半年間、僕たち夫婦は那須町にある非電化工房というところに弟子入りしていました。経緯を話すと長くなるので省略しますが、非電化の師匠・藤村先生に弟子期間の感謝と現状報告に行ってきました。弟子入り期間中は「仕事がキツい」とか、いろいろ不満ばかり言っていて申し訳なかったのですが、今になってみれば、あの時にやっていた、掃除・料理・庭仕事・大工仕事・見学者のおもてなしなど、多くのことが今のゲストハウス業に活かされています。また、「卒業したらスタートダッシュが大事」という先生の言葉を胸に、全国のゲストハウスを巡って移住地探しをしたお陰で、卒業後8ヶ月にほどほどを開業することが出来ました。
 そんな藤村先生もこれから東京で講演会があるという忙しい中、1時間ほど時間を作ってくださり、「順調なようですね。これからゲストハウスは2~3年はブームに乗って実力以上にお客さんが来てくれるでしょう。その時に何割が自分たちの実力で、何割が実力以上のものか見極めることが必要です。これから3~5年後に日本の経済はかなり落ち込むと思います。その時にゲストハウスのブームも去るかもしれない。その時にブームが去っても「ほどほどに行きたい」と思ってもらえる何かをこの2~3年で積み上げていくことが大事ですよ。」と言っていただきました。過去を振り返り、評価して、これからの未来を見据える。とても有意義な那須の旅でした。

あ、那須ゲストハウスDOORzさんのゲストハウスサミットに参加して、宿泊させてもらいました。

翌日は、福島県昭和村のとある宿さんも訪問しました。

後日、長野県中川村のゲストハウスMaaruさんにも夫婦で行きましたね~。

 そんなこんなで、60人以上のゲストさんを迎ええ、ちょっと(たくさん?)旅もした5月があっという間に終わります。毎年、6~8月はウツ(充電)期に入ります。せっかく来ていただいて宿主の口数が少ないのは申し訳ないのですが、「あ~充電期に入ったのね」と温かい目で見守ってあげてください。今年は3月から精神薬を飲むのを止めたので、例年よりウツの波が小さい気がします。

 そんな時期にもかかわらず、6月中旬から田んぼ作業が始まります。6月15、16日は田植えDayになりましたので、是非お手伝いに来てください。(^-^)/

 今月から始まった「ほぼ月刊 ほどほど通信」。来月も続くかな?続くといいな~。乞うご期待下さい!

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